紙彩画家 中村彰良展 +彫刻家 大森暁生 終了しました

2023.09.21

※終了しました

企画展 
~紙で綴るコンポジション~
紙彩画家 中村彰良展 +彫刻家 大森暁生
2023年10月7日(土)~12月10日(日)まで  

今回の企画展では中村彰良氏の「紙と色彩の世界」、さらには大森暁生氏の「息づく彫刻の世界」を表現しています。ゆっくりお楽しみください。

ギャラリートーク

10月14日(土) ①10:30~ ②13:30~
11月11日(土) ①10:30~ ②13:30~
12月2日(土)  ①10:30~ ②13:30~

作家ご本人が今回の作品展についてお話くださいます。
ぜひお越しください。

館長あいさつ

この度、富士川・切り絵の森美術館では第33回企画展として~紙で綴るコンポジション~

「中村彰良展 +彫刻家大森暁生」を開催する運びとなった。

中村彰良氏は自身を切り絵作家ではなく“紙彩画家“と表記することが多い。

作品に接した時、私たちは素直にその名前の原点を理解し、納得することができる。作品はまさに強烈な個性を持った“紙彩”であり、作品が発する不思議なエネルギーは見る者の感性や心に直截に響き、釘付けにする力を持っている。作品の一見多重多彩に見える色彩は、絶妙なバランスの下に構成され、いつの間にか心地よい異空間へと誘ってくれる。そして、次の作品への期待感へと繋がり、歩みを進めさせる。あたかも、食の世界で言われる「出汁(だし)の効いた癖になる味」のように思える。作品の一つひとつが素材、技法、作風など特別な世界観を有し、他に類のないものだと言える。

こうした中村彰良氏の“色”に対する感性・感覚は何処から生まれ、培われてきたのか・・?

氏は1975年(昭和50年)埼玉県大宮市で生まれている。家は代々続く人形づくりを業としている。長兄は人形作家、次兄は塑像家として活躍している芸術一家といえる。そのような中で、末弟である中村彰良氏は将来は漫画家になりたいと考え、世界的に著名な現代アーティスト“レオ・レオニ”や“エリック・カール”さらには日本の“村上隆”などの作品に魅せられていた。同時に、人形づくりという家庭環境も重なり、小さい時から日本の和紙や千代紙の感触や色彩に魅かれ収集もしていたという。

今、改めて氏の作品に向かいあった時、「紙(和紙)」「色彩」という作品に共通する重要なキーワードは幼い頃から備わり、培われていったように思えてならない。

今企画展では、現代日本を代表する彫刻家大森暁生氏の作品も展示している。

大森暁生氏は中村彰良氏の次兄と同級生、幼いころから氏の才能を見出していた支援者でもあったとも言える。大森暁生氏は主に楠や檜を素材にして動物や鳥など具象的な木彫作品を制作している。作品づくりにあたっては「大事なことは質感であり、そこに気配が生まれ、命が宿っていなければならない」を常に目指している。

富士川・切り絵の森美術館 館長 篠原 洋

作品のご紹介


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