【予告】『鶴岡さゆり現代切り絵展』~蝶と不思議の森~

2024.09.14

企画展 
『鶴岡さゆり現代切り絵展』
~蝶と不思議の森~
2024年10月5日(土)~12月22日(日)まで  

ギャラリートーク 

作家ご本人によるギャラリートークを開催します。展示のことや制作秘話などお話していただきます。

10月5日(土) 13:30~
11月2日(土) 13:30~
12月7日(土) 13:30~

館長あいさつ

 今企画展では、愛知県名古屋市を拠点に活動している現代切り絵作家”鶴岡さゆり”の作品を紹介します。鶴岡さゆりは、自身を「現代切り絵アーティスト」と紹介しています。「現代切り絵」とは何か?とても興味深いテーマだと思いますが、その定義に関しては明確で正しい答えはありません。これから先、たくさんの人の中でさまざまな意見や考えが彷彿としてもらえれば良いのではないかと考えています。一般的に、「切り絵美術」についてのイメージは、「モノトーン(白と黒)」であること、「平面」であること、「作品が一枚に繋がって」いること、このように考える答える方が多いと思います。確かに昭和4-年代、日本では「切り絵」が普及・発展する過程で、こうした三つの要素が切り絵美術には必須の条件だとされていた時代がありました。こうした創作上の厳しい制限を厳に意識しつつ、あえて制約に縛られること無く、自由に”紙”を使い、多様・多彩に表現していく展、このことが鶴岡さゆりが考えている「現代切り絵」だと考えています。私たちは、作品を目の前にした時、初めて鶴岡さゆりが考える「現代切り絵」の意味を体感できるように思います。作家自身が持つ「優美」「清廉」「生に対する情熱」が一つひとつの作品の中に息づき、見る者に語りかけていきます。私たちはいつの間にか、穏やかで優しい共生の世界に誘われていくような気がします。
 今企画展のテーマは”蝶と不思議の森”といたしました。鶴岡さゆり自身”初めての挑戦”であるインスタレーション作品「蝶」が輪舞する不思議の森の中を歩き、ライオンや狼などさまざまに現れる動物たちとゆっくり対話してみていただけると幸いです。
 不思議の森の小道は、きっとあなたの明日への道に続いていくものと信じています。

富士川・切り絵の森美術館 館長 篠原 洋

作品のご紹介


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