切り絵とは
日本において「きりえ」という言葉が使われはじめたのは昭和40年代であり、その定義は現在でも明確になっていません。紙などを切って造形する方法は、中国を起源とするお守りや日本の神前での儀式用切り紙、さらには着物などの染色用型紙などとして広く人々の生活の中で伝承されてきました。
現在、日本では「きりえ」について「切り絵」「切り紙」「影絵」「貼り絵」など、それぞれのジャンルでいろいろな呼び方がなされていますが、富士川・切り絵の森美術館では「紙などを、刃物(鋏やナイフ等)でカットし、貼ったもの。カットによって生まれる独特の美しい切り口(線や断面)を活かし絵を描くこと」と、定義することとしています。